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ノートパソコンのカーソルが出ない原因と解決法15選|Windows10/11対応

ノートパソコンを使用していると、突然カーソルが画面から消えてしまうトラブルに遭遇することがあります。パソコンのカーソルが出ないとき、特にタッチパッドが反応しない状況では、作業が中断されてしまい困ってしまいますよね。

Windows11やWindows10など、OSのバージョンによっても対処法が少し異なります。パソコンの矢印が出てこない原因としては、タッチパッドの設定が無効になっている、ドライバーの問題、外部デバイスとの干渉など様々な要因が考えられます。

マウスなしでもキーボードだけで操作する方法や、BIOS設定からタッチパッドを有効化する手順も知っておくと安心です。ノートパソコンでカーソルが動かない場合のトラブルシューティングは、基本的な対処法から順番に試していくことが重要です。

カーソルが出ないときの対処法はシンプルなものから始めて、症状が改善しなければより詳細な方法に進んでいくのがおすすめです。

記事のポイント

  • タッチパッドが無効化される主な原因と有効化する方法
  • キーボードショートカットでカーソルがなくても操作可能
  • OSバージョン別のトラブルシューティング手順
  • 外部デバイスがタッチパッド動作に干渉するメカニズム
目次

ノートパソコンのカーソルが出ない主な原因

  • カーソルが消えた時の基本的な対処法
  • タッチパッドが反応しない時のチェックポイント
  • マウスポインタが表示されない場合の解決手順
  • ノートPCでカーソル操作ができなくなった時の対応
  • マウスがない状態での代替操作方法

カーソルが消えた時の基本的な対処法

ノートパソコンを使用中にカーソルが突然消えてしまうことがあります。まずは落ち着いて、以下の基本的な対処法を順番に試してみましょう。

最初に試したいのは再起動です。キーボードショートカット「Ctrl + Alt + Delete」を押して、画面右下の電源アイコンを選択し、「再起動」をクリックしましょう。多くの場合、一時的なシステムの不具合はこれで解消されます。

再起動しても解決しない場合は、タッチパッドが無効になっている可能性があります。多くのノートパソコンには、タッチパッドのオン/オフを切り替えるショートカットキーがあります。代表的なのは「Fn + F7」や「Fn + F9」などですが、機種によって異なります。パソコンのキーボード上に、タッチパッドのアイコンが描かれたキーがないか確認してみましょう。

電源やバッテリーに関する問題も考えられます。ACアダプターを外して、バッテリーも取り外せる機種であれば取り外し、電源ボタンを30秒間押し続けて放電させます。その後、バッテリーとACアダプターを再接続して起動してみましょう。

これらの基本的な対処法でカーソルが復活しない場合は、より詳細な対処法に進みましょう。

タッチパッドが反応しない時のチェックポイント

タッチパッドが反応しない場合、以下のチェックポイントを確認していきましょう。

まず、Windowsの設定からタッチパッドが有効になっているか確認します。Windowsキー + Iを押して設定を開き、「デバイス」または「Bluetoothとデバイス」から「タッチパッド」を選択します。タッチパッドが「オン」になっているか確認し、もし「オフ」になっていれば「オン」に切り替えましょう。

次に、タッチパッドの感度設定を確認します。同じタッチパッド設定画面で、感度が適切に設定されているか確認しましょう。「中」程度の感度から始めて、必要に応じて調整してみてください。

外部マウスが接続されている場合、一部のノートパソコンでは自動的にタッチパッドが無効になる設定になっていることがあります。外部マウスを取り外して動作確認してみましょう。

タッチパッドの表面が汚れていないか、また手が濡れたり油分が付いたりしていないかも確認してください。清潔な布で軽く拭いてみると改善することもあります。

これらのチェックポイントを一つずつ確認していくことで、多くのタッチパッド関連の問題を解決できます。

マウスポインタが表示されない場合の解決手順

マウスポインタ(カーソル)が画面に表示されない場合、以下の解決手順を順番に試してみましょう。

ステップ1: マウスポインタの表示設定を確認します。Windowsキー + Iを押して設定を開き、「簡単操作」→「マウスポインタ」を選択します。ここでポインタのサイズや色を調整できます。特に白い背景でポインタが見えにくい場合、色を変更すると見つけやすくなります。

ステップ2: マウスポインタを探しやすくする機能を有効にします。「簡単操作」→「マウスポインタ」設定で、「Ctrlキーを押すとポインタの位置を表示する」オプションをオンにします。これにより、Ctrlキーを押したときに画面上でポインタの位置がハイライト表示されます。

ステップ3: マウスドライバーの確認と更新を行います。Windowsキー + Xを押し、「デバイスマネージャー」を選択します。「マウスとその他のポインティングデバイス」を展開し、使用中のデバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。

ステップ4: もし上記で解決しない場合は、ドライバーを一度アンインストールして再インストールします。デバイスマネージャーでマウスデバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。パソコンを再起動すると、Windowsが自動的に標準ドライバーをインストールします。

これらの手順を順番に実行することで、マウスポインタが表示されない問題の多くを解決できます。

ノートPCでカーソル操作ができなくなった時の対応

ノートパソコンでカーソル操作ができなくなった場合、以下の対応策を試してみましょう。

まず、一時的な回避策としてキーボードだけで操作する方法を知っておくと便利です。Windowsでは、Tabキーで項目間を移動し、スペースキーやEnterキーで選択操作ができます。Alt + Tabでウィンドウの切り替え、Windowsキー + 矢印キーでウィンドウの配置を変更できます。

BIOSの設定を確認することも重要です。再起動時にF2キーやDeleteキー(機種によって異なります)を押してBIOS設定画面に入り、「Touchpad」や「Pointing Device」などの項目が「Enabled(有効)」になっているか確認しましょう。

システムの復元を試すこともできます。Windowsキー + Rでファイル名を指定して実行を開き、「rstrui」と入力してEnterキーを押します。システム復元ウィザードが開いたら、カーソルが正常に動作していた以前の復元ポイントを選択して復元を実行します。

ハードウェアの問題が疑われる場合は、メーカーのサポートサイトで最新のタッチパッドドライバーをダウンロードして再インストールすることも検討しましょう。例えば、DELLのノートパソコンであれば、DELLのサポートサイトから機種に合ったドライバーを入手できます。

これらの対応策を試しても問題が解決しない場合は、ハードウェアの故障の可能性もあるため、メーカーのサポートに問い合わせることをおすすめします。

マウスがない状態での代替操作方法

マウスがなくても、Windowsパソコンを効率的に操作するための方法をいくつかご紹介します。

最も便利なのは「マウスキー」機能を使う方法です。Shift + Alt + NumLockキーを同時に押すと、マウスキー機能を有効にするかどうかの確認ダイアログが表示されます。「はい」を選択すると、テンキー(数字キーパッド)をマウスの代わりに使えるようになります。「8」で上、「2」で下、「4」で左、「6」で右に移動し、「5」でクリック操作ができます。

Tabキーを活用した操作も覚えておくと便利です。Tabキーを押すと画面上の操作可能な要素を順番に移動できます。Shift + Tabで逆順に移動します。フォーカスが当たった要素はハイライト表示され、Enterキーで選択やクリックと同等の操作ができます。

ショートカットキーを活用することも重要です。以下は代表的なものです。

  • Alt + F4: アクティブなウィンドウを閉じる
  • Alt + Tab: 開いているアプリケーション間を切り替える
  • Windowsキー + E: エクスプローラーを開く
  • Windowsキー + R: ファイル名を指定して実行を開く
  • Windowsキー + I: 設定を開く

これらの代替操作方法をマスターしておけば、マウスやタッチパッドが使えない状況でも、基本的な操作を行うことができます。特に緊急時や、カーソルトラブルが発生した際の一時的な対処として役立ちます。

ノートパソコンのカーソルが出ない時の解決法

  • Windows10でマウスカーソルが表示されない場合
  • Windows11環境でカーソルが消えた時の対処法
  • タッチパッドの設定確認とWindows11での調整方法
  • BIOS設定から行うタッチパッド有効化の手順
  • 外部デバイスによる干渉と解決のポイント

Windows10でマウスカーソルが表示されない場合

Windows10を使用しているパソコンでマウスカーソルが突然表示されなくなると、作業が中断されてしまい大変困りますよね。このような状況で慌てないために、Windows10特有の対処法をご紹介します。

まず最初に試していただきたいのが、キーボードショートカットによる対応です。Windows10では、「Windows + Ctrl + O」を押すことで「スクリーンキーボード」を起動できます。スクリーンキーボードが表示されたら、その機能を使って次の対処法に進みましょう。

Windows10特有の設定として、「マウスの検索」機能があります。Windowsキー + Iを押して設定を開き、検索ボックスに「マウス」と入力します。「マウス設定」を選択したら、「追加のマウスオプション」をクリックします。ここで「ポインターオプション」タブを選択し、「Ctrlキーを押したときにポインターの位置を表示する」にチェックを入れましょう。この設定を有効にしてからCtrlキーを押すと、画面上にカーソルの位置が円状に表示されるので、カーソルを見失った場合でも簡単に見つけることができます。

また、Windows10では「トラブルシューティングツール」も用意されています。Windowsキー + Iを押して設定を開き、「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「ハードウェアとデバイス」を選択し、「トラブルシューティングの実行」をクリックします。自動的にマウスやタッチパッド関連の問題を検出して修復してくれる場合があります。

さらに、Windows10のバージョン1903以降では、マウスカーソルのサイズや色を簡単に変更できる機能が追加されました。「設定」→「簡単操作」→「カーソルとポインター」から、カーソルのサイズを最大「15」まで拡大したり、色を「白」や「黒」から「反転」や「カスタム」に変更したりすることができます。カーソルが表示されていない場合は、サイズを最大にすると見つけやすくなるかもしれません。

どうしても上記の方法で解決しない場合は、セーフモードでの起動を試してみましょう。電源ボタンを押しながらShiftキーを長押しし、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択します。再起動後、F4キーを押してセーフモードで起動します。セーフモードでカーソルが表示される場合は、通常モードで問題を引き起こしているドライバーやソフトウェアがあると考えられます。

Windows10では、Windowsアップデート後にこの問題が発生することがあります。その場合は、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新の履歴を表示」→「更新プログラムのアンインストール」から、最新の更新プログラムをアンインストールしてみると改善する可能性があります。

Windows11環境でカーソルが消えた時の対処法

Windows11をお使いの方で、カーソルが消えてしまった場合の対処法をご紹介します。Windows11は比較的新しいOSですが、カーソルが表示されなくなるトラブルは依然として発生することがあります。

Windows11での最初の対処法として、タスクバーの検索機能を活用しましょう。Windowsキーを押すとタスクバーの検索ボックスにフォーカスが当たります。ここで「マウス設定」と入力してEnterキーを押すと、マウス設定画面に直接アクセスできます。キーボードのTabキーとEnterキーを使って画面を操作しながら、「関連設定」セクションにある「追加のマウスオプション」を選択します。

Windows11の特徴的な機能として、「集中モード」や「ゲームモード」があります。これらのモードが有効になっていると、特定の状況でカーソルが非表示になることがあります。Windowsキー + Iを押して設定を開き、「システム」→「集中モード」で設定を確認しましょう。同様に「ゲーム」→「ゲームモード」の設定も確認してください。

Windows11では、グラフィックドライバーの問題でカーソルが消える現象が報告されています。特にIntel、NVIDIA、AMDなどのグラフィックカードをお使いの方は、最新のドライバーに更新することで解決する場合があります。Windowsキー + Xを押して「デバイスマネージャー」を選択し、「ディスプレイアダプター」を展開して、お使いのグラフィックカードを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

Windows11特有の対処法として、「News and Interests」ウィジェットの無効化も効果があるという報告があります。タスクバーの右クリックメニューから「ニュースと関心事項」→「無効にする」を選択してみてください。

また、Windows11でインストールされている可能性のある「テーブル入力サービス」が原因となるケースもあります。「コントロールパネル」→「プログラムと機能」から「Windows Ink Workspace」や「Tablet PC Components」などのタブレット関連機能を一時的に無効化または削除してみると改善することがあります。

最新のWindows11アップデートである「22H2」以降では、「タッチパッド用ジェスチャー」機能が拡張されています。この機能がカーソル表示に干渉している可能性があるため、設定の「Bluetoothとデバイス」→「タッチパッド」→「ジェスチャー」で設定を確認し、必要に応じて一部の機能を無効化してみてください。

これらの方法を試しても解決しない場合は、Windows11の回復オプションを利用しましょう。「設定」→「システム」→「回復」→「オプションをさらに表示」→「再起動する」を選択し、「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。コマンドプロンプトで「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押すと、システムファイルの破損を検出して修復できる場合があります。

タッチパッドの設定確認とWindows11での調整方法

Windows11でノートパソコンのタッチパッドに関する問題が発生した場合、設定の確認と調整方法を詳しく解説します。Windows11では、タッチパッド設定がWindows10と比較してより詳細になっているため、適切に設定することで多くの問題を解決できます。

まず、タッチパッド設定へのアクセス方法をご紹介します。Windowsキー + Iを押して設定アプリを開き、左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選択します。ここで「タッチパッド」をクリックすると、タッチパッド関連の設定が表示されます。Windows11では、この画面に「タッチパッドのオン/オフ」というトグルスイッチがあります。これがオフになっていると、タッチパッドが完全に無効化されるため、まずはこのスイッチがオンになっているか確認しましょう。

次に、Windows11特有の「タッチパッド感度」設定を確認します。同じタッチパッド設定画面で、「タッチパッドの感度」というドロップダウンメニューがあります。ここでは「最も鈍感」「鈍感」「標準(推奨)」「敏感」「最も敏感」の5段階から選択できます。初めは「標準(推奨)」に設定し、それでも反応が悪い場合は「敏感」や「最も敏感」に調整してみましょう。

Windows11では、「タップ」の設定も重要です。タッチパッド設定画面内の「タップ」セクションでは、シングルタップによるクリック、ダブルタップによるダブルクリック、2本指タップによる右クリックなどを個別に有効/無効にできます。これらの設定がオフになっていると、タッチパッドをタップしてもカーソル操作ができないことがあります。特に「タップしてクリック」のオプションが有効になっているか確認してください。

さらに、Windows11では高度なジェスチャー設定が強化されています。「ジェスチャー」セクションでは、3本指や4本指を使った様々なジェスチャーを設定できます。例えば、3本指で上にスワイプすると「タスクビュー」を表示、3本指で下にスワイプすると「デスクトップを表示」というように設定できます。これらの設定が意図せず変更されていると、タッチパッドを使った際に予期せぬ動作が発生することがあるため、自分の使いやすいように調整しましょう。

また、Windows11では「スクロールとズーム」の設定も詳細に調整できます。スクロール方向を反転させたり、ズームの感度を調整したりすることが可能です。特に「スクロール方向」の設定が直感と異なっていると、タッチパッドの操作感が悪くなることがあります。デフォルトでは「下にスクロールするとコンテンツも下に移動」になっていますが、こちらを反転させることもできます。

Windows11の「プレシジョンタッチパッド」対応機種では、「詳細なタッチパッド設定」というリンクがあります。こちらをクリックすると、より詳細な設定画面が開きます。ここでは、「パームレジェクション」(手のひらが誤って触れた際の誤動作防止機能)の強度や、タッチパッドの端での動作など、さらに細かい設定が可能です。

タッチパッドの動作に問題がある場合、デバイスドライバーの更新も忘れないでください。「デバイスマネージャー」を開き、「マウスとその他のポインティングデバイス」を展開して、お使いのタッチパッドを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。Windows11では、Windows Updateを通じて最適なドライバーが提供されることもありますが、メーカーのサポートサイトからより最適化されたドライバーが提供されている場合もあります。

BIOS設定から行うタッチパッド有効化の手順

パソコンのカーソルが表示されない問題の解決策として、BIOS(またはUEFI)設定からタッチパッドを有効化する方法をご紹介します。この方法は、Windowsの設定からタッチパッドを有効化できない場合や、OSの起動前からタッチパッドが反応しない場合に効果的です。

BIOS/UEFIに入るための手順は、パソコンのメーカーや機種によって異なります。一般的には、パソコンの電源を入れた直後、または再起動直後に特定のキーを押します。多くの場合、F2、Del、F10、F12、またはEscキーを使用します。例えば、Lenovoのノートパソコンでは主にF2キー、DELLでは通常F2キー、HPでは主にF10キー、ASUSでは通常F2またはDelキーを使用します。起動画面に「Press F2 to enter Setup」などのメッセージが表示される場合もありますので、そちらを参考にしてください。

BIOS/UEFI設定画面に入ったら、キーボードの矢印キーやTabキーを使って画面を操作します。タッチパッドの設定は、「Advanced」「Configuration」「Device Configuration」「I/O Device Configuration」などのメニューにあることが多いです。ただし、メーカーによって表示される場所や名称が異なるため、「Touchpad」「Pointing Device」「Internal Pointing Device」「PS/2 Mouse」などの名前を探してみてください。

タッチパッド関連の設定を見つけたら、その項目が「Disabled(無効)」になっていないか確認します。もし「Disabled」になっていたら、Enterキーを押して「Enabled(有効)」に変更します。一部のBIOS/UEFIでは、+/−キーやスペースキーで設定値を変更する場合もあります。

また、より詳細な設定がある場合は、「Touchpad Mode」や「Sensitivity」などの項目も確認してみましょう。「Basic(基本)」「Advanced(詳細)」「PS/2」「I2C」などの選択肢がある場合は、通常は「Advanced」または「I2C」が最新のタッチパッド機能を有効にします。

設定を変更したら、必ず変更を保存してBIOS/UEFIを終了する必要があります。一般的に、F10キーを押すか、画面上の「Save & Exit」「Save Changes and Reset」などのオプションを選択します。キーボードの矢印キーで「Yes」または「OK」を選び、Enterキーで確定します。

特定のメーカーの例として、例えばDELLのノートパソコンの場合、BIOS画面の「System Configuration」→「Mouse/Touchpad」で設定を確認できます。HPの場合は「System Configuration」→「Built-in Device Options」→「Touchpad」で設定可能です。Lenovoの場合は「Config」→「TrackPad」や「Input Devices」→「UltraNav」などの項目で設定できます。

BIOS/UEFI設定を変更した後は、パソコンが自動的に再起動します。再起動後にタッチパッドが正常に動作するか確認してください。もし動作しない場合は、Windowsの設定でもタッチパッドが有効になっているか確認しましょう。

なお、最新のノートパソコンでは、BIOS/UEFIの設定画面がグラフィカルなインターフェースになっていることもあります。その場合は、マウスが使えないため、キーボードのTabキー、矢印キー、Enterキーなどを使って操作する必要があります。画面上に操作方法が表示されていることも多いので、そちらを参考にしてください。

BIOS/UEFI設定の変更は、不適切な操作を行うとパソコンが起動しなくなる可能性があるため、十分に注意して行ってください。不安がある場合は、パソコンメーカーのサポート窓口に問い合わせることをおすすめします。

外部デバイスによる干渉と解決のポイント

ノートパソコンのカーソルが表示されない問題は、外部デバイスの干渉によって引き起こされることがあります。外部デバイスとは、USBマウス、外付けキーボード、USBハブ、外付けハードディスク、SDカードリーダーなど、パソコンに接続する様々な周辺機器を指します。これらのデバイスがどのように干渉を起こし、その問題をどう解決するかについて詳しく解説します。

まず、最も一般的な干渉の例として、外部マウスの接続があります。多くのノートパソコンでは、外部マウスを接続すると自動的にタッチパッドが無効になるように設定されていることがあります。これは意図的な設計で、タイピング中に誤ってタッチパッドに触れてカーソルが動くのを防ぐためです。もし外部マウスを接続した状態でそのマウスが正常に動作しない場合、カーソルがまったく操作できなくなる状況に陥ります。

この問題を解決するためには、まず外部マウスを取り外し、パソコンを再起動してみましょう。それでもタッチパッドが反応しない場合は、Windows設定から「マウスとタッチパッド」を開き、「デバイスを接続したときにタッチパッドをオンのままにする」というオプションを探して有効にしてください。Windows10では「設定」→「デバイス」→「タッチパッド」→「デバイスを接続したときにタッチパッドをオフにするかどうかを選ぶ」で設定できます。Windows11では「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「タッチパッド」内に同様の設定があります。

次に、USBハブや拡張ドックを介して周辺機器を接続している場合の干渉です。特に電力供給が不安定なUSBハブを使用していると、接続しているデバイスが正常に認識されなかったり、間欠的に切断されたりすることがあります。外部マウスをUSBハブ経由で接続している場合、このような問題が発生すると、カーソルが消えたり、動きが不安定になったりします。

この場合の解決策としては、USBハブを使わず、マウスを直接パソコンのUSBポートに接続してみてください。また、電源供給機能付き(セルフパワー型)のUSBハブを使用することで、電力不足による問題を回避できることもあります。USBポートが限られている場合は、使用していない他のデバイスを一時的に取り外してみることも効果的です。

Bluetoothデバイスによる干渉も見逃せません。Bluetoothマウスやキーボードを使用している場合、バッテリー残量が少なくなると接続が不安定になることがあります。また、近くに他のBluetooth機器がある場合、電波干渉によって動作が不安定になることもあります。

Bluetoothデバイスの問題を解決するには、まずデバイスのバッテリーを確認し、必要に応じて交換や充電を行ってください。次に、Windows設定からBluetoothデバイスを一度削除し、再度ペアリングしてみましょう。それでも問題が解決しない場合は、「デバイスマネージャー」を開き、「Bluetooth」の項目を展開して、Bluetoothアダプターのドライバーを更新または再インストールすることで改善する可能性があります。

また、見落としがちな干渉源として、SDカードやUSBメモリなどのストレージデバイスがあります。特に古いデバイスや互換性の問題があるデバイスを接続すると、システムがフリーズしたり、カーソルが表示されなくなったりすることがあります。この場合は、該当するデバイスを取り外し、パソコンを再起動してください。その後、必要に応じてデバイスをフォーマットするか、より新しいモデルに交換することを検討しましょう。

電源アダプターや充電器も意外な干渉源となります。特に純正品でない電源アダプターを使用している場合、電気的ノイズが発生してタッチパッドのセンサーに干渉することがあります。この場合、純正の電源アダプターに交換するか、バッテリー駆動で動作確認をしてみてください。

最後に、すべての外部デバイスを取り外した状態でパソコンを起動し、カーソルが正常に表示されるかを確認してみましょう。それでも問題が解決しない場合は、外部デバイスではなく、ドライバーやハードウェアの問題が考えられます。この場合は、前述のドライバー更新やBIOS設定の確認などの方法を試してみてください。

ノートパソコンのカーソルが出ない問題を総括

記事のポイントをまとめます。

  • 再起動でシステムの一時的な不具合が解消することがある
  • Fnキーと機能キーの組み合わせでタッチパッドを有効化できる
  • 設定アプリからタッチパッドのオン/オフ状態を確認する
  • マウスドライバーの更新または再インストールが効果的
  • 放電処理で電気的な問題を解消できる場合がある
  • Ctrlキーを押すとポインターの位置を表示する機能が便利
  • マウスキー機能でキーボードからカーソル操作が可能
  • BIOS/UEFI設定でタッチパッドが無効化されていないか確認する
  • Windows10と11で設定画面の場所や名称が異なる
  • 外部マウス接続時に自動的にタッチパッドが無効化される設定がある
  • グラフィックドライバーの問題がカーソル表示に影響することがある
  • USBハブ経由の接続は電力供給が不安定になる可能性がある
  • Bluetoothデバイスのバッテリー残量低下や電波干渉に注意
  • システムの復元ポイントを利用して問題発生前の状態に戻す
  • 純正品でない電源アダプターが電気的ノイズを発生させることがある
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この記事を書いた人

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