ゲーミングモニターを選ぶ際、スピーカーが内蔵されていないモデルも多く存在します。近年は「音声はヘッドホンで聞く」というユーザーも増えているため、あえてスピーカーなしのおすすめモデルを選ぶ方も少なくありません。
しかし、実際に使用してみて「無しで音を出すにはどうすれば良いのか」「接続で音が出ない」といった悩みを抱えることもあります。特にps5などのゲーム機との接続では、適切な接続方法を知っておくことが大切です。
本記事では、「ゲーミングモニターのスピーカーなし接続方法」を中心に、外付けスピーカーの利用やHDMIでの接続時に必要な機器、なしにイヤホンをつなぐ方法など、具体的な手順を解説していきます。
さらに、bluetoothで接続したい人向けに、なしにbluetoothスピーカーを使う際の注意点や、「スピーカーはいらない」という方に向けた便利な代替手段についても紹介します。無しで音を出すps5の設定も取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
ゲーミングモニターのスピーカーなし接続方法を徹底解説
スピーカー無しで音を出す基本方法
ゲーミングモニターにスピーカーが搭載されていない場合でも、音を出す方法はいくつか存在します。まず確認すべきなのは、モニター自体に音声出力端子(主に3.5mmイヤホンジャック)があるかどうかです。この端子があれば、外付けスピーカーやイヤホンを接続するだけで音を出すことができます。
もしモニターに音声出力端子がない場合は、HDMI音声分離器を使うのが一般的です。これはHDMIケーブルを通してモニターに映像を送る際に、同時に音声信号を分離してスピーカーやイヤホンに出力できる機器です。特にゲーム機やPCとモニターを接続して使う場合、この方法は非常に汎用的で便利です。
また、PCユーザーであればモニターを経由せず、PC本体に直接スピーカーやイヤホンを接続する方法もあります。この場合、PCの音声出力設定で「スピーカー」や「ヘッドホン」など、正しい出力先が選ばれているかを確認する必要があります。
使っている機器によって最適な方法は異なるため、自分の接続環境と機器の仕様をまず確認し、それに合った音声出力手段を選びましょう。
スピーカー無しで音を出すps5の設定
PlayStation 5を使用している場合、スピーカーなしのモニターでも音を出す方法は複数あります。最も手軽なのは、PS5のコントローラーにあるイヤホンジャックを利用する方法です。コントローラーにイヤホンやヘッドホンを挿すと、音声がそちらに出力されます。
また、HDMI音声分離器を使用して、モニターとは別に音声を取り出すことも可能です。この方法は外付けスピーカーを使いたいときに有効で、HDMIケーブルを分離器に接続し、そこからスピーカーへ音声を出力することで、モニターにスピーカーがなくてもゲーム音を楽しめます。
設定面では、PS5の「設定」メニューから「サウンド」→「音声出力」に進み、「出力機器」を「コントローラー」または「HDMI機器」に切り替える必要があります。これを正しく設定しておかないと、音が出ない原因になるため注意が必要です。
なお、BluetoothスピーカーはPS5では公式にはサポートされていないため、無線での接続は別の機器(アダプターなど)を挟む必要があります。
スピーカーなしのおすすめ機器とは
スピーカーなしのゲーミングモニターを使う場合、音声出力用におすすめの機器はいくつかあります。まず、コスパを重視するなら、USB接続可能な外付けスピーカーがおすすめです。これらはドライバー不要でPCに接続するだけで使えるため、初心者にも扱いやすいです。
中でも人気なのは「Razer Leviathan V2 X」や「Logicool G560」など、ゲーミング向けに設計されたモデルです。これらはサウンドバースタイルで、モニターの下に設置しやすく、省スペースかつ迫力ある音質が特徴です。
次に、HDMI音声分離器も重要なアイテムです。特にPS5やSwitchなど、モニターと直接つないで使う場合、HDMI出力しかないゲーム機では音声出力の分離が必要になります。4K/60Hz対応の分離器を選ぶと、画質を落とさずに音声を外部出力できるので安心です。
そのほか、イヤホンやヘッドホンを使用する場合も、変換アダプターや延長ケーブルなどを組み合わせて快適に使える環境を整えるとよいでしょう。
スピーカーなしにBluetoothは使える?
ゲーミングモニター自体にはBluetooth機能がないものがほとんどですが、音声出力をBluetooth化する方法は存在します。例えば、PCやゲーム機の音声出力端子にBluetoothトランスミッター(送信機)を接続することで、Bluetoothスピーカーやヘッドホンに音を飛ばすことが可能になります。
ただし、Bluetooth接続はゲーミング用途では注意が必要です。多くのBluetoothスピーカーやヘッドホンには音の遅延(ラグ)が発生するため、シューティングや格闘ゲームなど、タイミングがシビアなジャンルには不向きです。映画鑑賞やYouTube視聴など、リアルタイム性を必要としない使い方には向いています。
Bluetoothを使う場合は、aptX Low Latencyなどの低遅延コーデックに対応した製品を選ぶと、遅延の問題をある程度軽減できます。ただし、送信機と受信機の両方が対応していなければ意味がないため、事前に仕様を確認しましょう。
また、PS5ではBluetoothオーディオが直接は使えないため、対応するUSBアダプターを経由するか、HDMI分離器を使ってアナログ出力に変換し、それにBluetoothトランスミッターをつなぐ必要があります。
スピーカーなしにイヤホンを使う方法
スピーカーがないゲーミングモニターでも、イヤホンを使えば手軽に音声を楽しむことができます。もっとも一般的な方法は、モニター本体にある3.5mmイヤホンジャックにイヤホンを挿すことです。これにより、HDMIやDisplayPort経由で入力された音声信号を、イヤホンから聞くことが可能になります。
もしモニターにイヤホンジャックがない場合は、PCやゲーム機本体に直接イヤホンを挿すのが有効です。特にPS5では、コントローラーのイヤホンジャックが利用可能なので、簡単に接続できます。
また、USB接続のイヤホンやDAC(デジタル・アナログ変換)アダプターを使用することで、より高音質な再生も可能です。この方法はPCユーザーに特におすすめです。
注意点としては、イヤホンのプラグ形式に気をつけることです。特にマイク付きのイヤホンでは、3極か4極かで接続端子との相性が変わります。不一致がある場合は、変換プラグを使用することで解決できます。
外付けスピーカーの選び方と接続ポイント
ゲーミング環境に外付けスピーカーを導入する際は、音質だけでなく接続方式や設置性も重要です。まず接続方式には主に3種類あり、3.5mmステレオミニジャック、USB、そしてBluetoothがあります。ゲーミングでは遅延が少ない3.5mmやUSBが推奨されます。
設置場所に関しては、スピーカーは耳の高さに近い位置に置くことで、音の方向感と没入感が高まります。サウンドバータイプであれば、モニターの下にすっきり配置できるため、省スペースで視界も妨げません。
また、サブウーファー付きのスピーカーを選べば、低音の迫力が加わり、ゲームや映画の臨場感が大きく向上します。デスク下に置くタイプのウーファーは、スペースを有効活用しつつ重低音を響かせることができます。
接続に不安がある場合は、HDMI音声分離器の活用も検討しましょう。これを使えば、モニターとスピーカーを完全に分離して、高音質な音声を出力できます。PS5やSwitchなど、HDMIしか出力のない機器に特に有効です。
購入前には、スピーカーのインピーダンスや出力ワット数も確認して、使用する機器との相性を見極めることがポイントです。適切なスピーカー選びは、ゲームの体験価値を大きく向上させてくれます。
ゲーミングモニターのスピーカーなし接続方法の注意点
HDMIでの接続に必要な対応機器
ゲーミングモニターとゲーム機やPCをHDMIで接続した際に、音声を外部に出力するためにはいくつかの対応機器が必要です。特にモニターにスピーカーが内蔵されていない場合、HDMI接続だけでは音声を聞くことができないため、別途音声信号を取り出す機器が必要になります。
最も一般的な機器が「HDMI音声分離器(HDMIオーディオエクストラクター)」です。この機器は、HDMIケーブルを通じて伝送される映像・音声のうち、音声だけを取り出して、3.5mmイヤホンジャックや光デジタル(SPDIF)などに変換します。これにより、外付けスピーカーやイヤホン、AVアンプに音声を出力できるようになります。
HDMI音声分離器を選ぶ際には、使用しているゲーム機やPCの出力解像度とリフレッシュレートに対応しているか確認しましょう。たとえばPS5やXbox Series Xで4K/120Hzの出力を行うなら、それに対応した分離器が必要です。対応していない分離器を使うと、映像が表示されなかったり音が途切れる可能性があります。
また、分離器によってはUSB給電が必要なタイプもあるので、電源の取り回しにも注意が必要です。自分の環境に合った仕様のものを選ぶことが、スムーズな音声出力には不可欠です。
スピーカー内蔵にする方法はある?
スピーカー非搭載のゲーミングモニターを後から「スピーカー内蔵型」にするというのは、物理的には難しいです。モニター自体の筐体にスピーカーを埋め込むには、専門的な知識と加工技術が必要となるため、一般ユーザーが行うには現実的ではありません。
しかし、似たような効果を得るための方法として、「サウンドバー」や「ディスプレイ一体型スピーカー」をモニター下部に設置する手段があります。これらはあたかもモニターにスピーカーが内蔵されているかのような見た目と使い勝手を実現します。
特にサウンドバータイプのスピーカーは、モニターのフレーム下にぴったり収まるようなコンパクトな製品も多く、視覚的にも一体感があります。また、USBまたは3.5mmステレオミニジャックでの接続が可能なモデルが多く、セッティングも簡単です。
このように、モニターにスピーカーを「内蔵させる」ことは難しくても、実質的に内蔵型に近い環境を整える方法は十分にあります。
PS5と外付けスピーカーを繋ぐ方法
PS5では、モニターにスピーカーがない場合でも外付けスピーカーを使って音を出す方法が複数用意されています。まず基本となるのは、コントローラーの3.5mmイヤホンジャックにスピーカーやヘッドホンを接続する方法です。設定で音声出力先を「コントローラー」に切り替えれば、音がスピーカーから出るようになります。
より高音質でゲームを楽しみたい場合は、HDMI音声分離器を使う方法が便利です。PS5とモニターの間にこの分離器を挟むことで、映像はモニターに出力しつつ、音声だけをスピーカーに分離出力することができます。これにより、ゲーミングモニターが音を出せない場合でも、高品質なスピーカーでの音声再生が可能になります。
また、USBスピーカーをPS5の本体に直接接続することも理論上は可能ですが、すべてのUSBスピーカーがPS5に対応しているわけではありません。購入前にはPS5での動作確認が取れている機種かどうかを調べておくことが重要です。
スピーカーの接続方法によって、PS5の音声設定も調整が必要になるので、接続後は必ず「設定」→「サウンド」→「音声出力」を確認しましょう。
接続しても音が出ないときの対処法
ゲーミングモニターやゲーム機、PCを接続しても音が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。まずは物理的な接続を確認しましょう。イヤホンやスピーカーのプラグがしっかり奥まで差し込まれているか、端子が汚れていないかを確認してください。
次に、出力デバイスの設定が適切であるかをチェックする必要があります。Windowsの場合は、タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定」から出力先をモニターまたは接続したスピーカーに変更します。Macの場合は「システム環境設定」→「サウンド」→「出力」で同様に調整します。
ゲーム機の場合、PS5であれば「設定」→「サウンド」→「音声出力」で接続している機器に正しく音声が出力されているかを確認しましょう。HDMI分離器を使用している場合は、分離器側の出力モードが適切(ステレオ/パススルーなど)になっているかも確認してください。
また、使用しているケーブルや分離器が機器の仕様に対応していない場合もあります。4K/120Hzのような高解像度出力に対応していないHDMI分離器では、音声信号が正しく伝送されないこともあるため、スペックの確認は欠かせません。
スピーカーはいらない派への選択肢
ゲーミング中にスピーカーは不要だと感じるユーザーも少なくありません。特に一人でプレイする場合や、周囲への音漏れを避けたい場合、イヤホンやヘッドホンの方が好まれる傾向にあります。
このような「スピーカーはいらない派」には、密閉型ヘッドホンがおすすめです。外部の音を遮断しながらゲームの音に集中できるため、没入感が高まります。また、ゲーミング専用のヘッドセットであれば、マイクも搭載されており、ボイスチャットにも対応可能です。
Bluetoothイヤホンを使う選択もありますが、音の遅延が発生しやすいため、オンライン対戦やアクションゲームには不向きです。有線接続の方が安定しており、音の遅れも少ないため、シビアな操作を求められるゲームには適しています。
デスク周りをすっきりさせたい、深夜にプレイしたい、音に集中したいという人には、イヤホンやヘッドホンを中心とした構成が最適です。
Bluetoothで接続する際の注意点
Bluetoothでスピーカーやイヤホンを接続する場合は、いくつかの重要な注意点があります。まず、ゲーミングモニター自体にはBluetooth機能が搭載されていないものがほとんどです。そのため、Bluetooth接続を行いたい場合は、PCやゲーム機から直接Bluetooth対応のスピーカーに接続する必要があります。
Bluetoothトランスミッターという外部機器を使えば、アナログ音声端子やUSBからBluetooth信号を送ることが可能になります。ただし、これにも対応機器の制限があるため、使用前に仕様を確認しておきましょう。
最も大きな懸念点は「音の遅延」です。Bluetoothは無線通信であるため、特にaptXやaptX Low Latencyなどの低遅延コーデックに対応していない機器では、操作と音声のタイミングがズレることがあります。これはゲーミングにおいて非常にストレスの原因となります。
加えて、PS5などのコンソールではBluetoothオーディオ出力が公式にはサポートされておらず、接続には別途USBアダプターなどが必要です。こうした制限を理解したうえで、Bluetoothを選択するかどうかを検討することが大切です。
快適なゲーム体験を求める場合は、Bluetoothよりも有線接続を優先するのが一般的です。どうしても無線にこだわる場合は、低遅延対応モデルを選ぶようにしましょう。
ゲーミングモニターのスピーカーなし接続方法を総括
記事のポイントをまとめます。
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モニターにイヤホンジャックがあればイヤホンや外付けスピーカーで音を出せる
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HDMI音声分離器を使えば音声信号を取り出せる
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PS5はコントローラー経由でイヤホンやスピーカーが使える
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モニターにスピーカーを内蔵することは基本的に不可能
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サウンドバーは内蔵風の見た目と設置性が高い
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USBスピーカーはPCとの相性がよく設定も簡単
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外付けスピーカーは耳の高さに設置するのが理想
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ゲーム機によって最適な音声出力方法は異なる
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Bluetooth接続は遅延リスクがあるためゲーミングには不向き
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aptX対応のBluetooth機器なら低遅延での使用が可能
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音が出ないときは出力先の設定や端子の確認が必要
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HDMI分離器は4Kや120Hzなど出力解像度に合ったものを選ぶ
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スピーカーが不要な場合は有線ヘッドホンが最適
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モニターに音声出力がない場合はPC側の端子を活用できる
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ゲーミング向けスピーカーは音質・低遅延に優れたモデルが多い